あなたがもし痩せる薬を使うのなら、いくつか気を付けて欲しいことがあります。私も薬で痩せたので効果はありますが、食欲を無くすタイプの痩せる薬には手を出さないようにしてください。

日本で使うことができるやせる薬はたったの2種類。

・ 食欲を無くすタイプの痩せる薬

・ 基礎代謝を上げるタイプの痩せる薬

です。

この記事で紹介するのは食欲を無くすタイプの痩せる薬の「サノレックス」についてです。私の働いてる病院でもたまに使われています。

 

知ってる人も多いと思いますが、日本で唯一使うのが認められてる”精神に働きかけるタイプ”の痩せ薬です。副作用が強いのであまり健康によろしくない薬ってことでも有名だったりしますが、使った人は実際に痩せる人が多いので効果はあります。

 

効果は「食欲を無くすこと」ダイエットって基本的に食欲との戦いになるのですが、それが苦にならなくなります。ただし、効果が続くのは飲んでからだいたい9時間の間だけです。

食欲が無くなってる間は炭水化物を食べなくっても平気ですし、おかずの量を減らすのだって簡単ですのでカロリーコントロールがかなり楽になります。

 

サノレックスは効かない人もいる

飲んでも全然が食欲がおさまらないって体質の人がいます。そういう人ってサノレックスを飲むのを一ヶ月くらい辛抱強く続けたら効果が出る・・・って思いがちなのですが、それは間違い。サノレックスは効く人にはすごく効くけど、効かない人には効きません。

 

だから使ってみないと本当に効くかどうかは分からないんです。効くタイプの人なら、食欲が嘘のようにわかなくなるので一ヶ月待たずにすぐに体重は落ちていきます。食べなかったら基礎代謝が低くっても痩せていきますからね。

ただし、使って痩せてもほとんどはリバウンドして元通りになります。場合によっては前より太ります。なぜなら、完全に食事制限だけで痩せたダイエットは基礎代謝が下がるからです。痩せたからって言っても、太りやすい体になっているわけなのですから食事の量を元に戻したらまた太るのは当たり前です。

 

痩せること自体は楽になるけど、きつい副作用が待っている割にすぐにリバウンドして元に戻ってしまうわけなのですから、サノレックスはあくまでも最終手段です。病院で指導をうけて、どうしてもダメだった時に使います。

三ヶ月までしか使えない

さっきも話しましたが、サノレックスは体に悪いタイプのやせ薬です。医者としてもあまり使いたくない。

 

だから、使える期間は三ヶ月までです。三ヶ月使った人の痩せた平均が4.2kg(←肥満患者は基礎代謝が低いので痩せるのが遅い)なのでやっぱり使ったらだいたい効きます。実際に、実験では75%の肥満患者がダイエットに成功してます。

基礎代謝さえちゃんとコントロールできるのであれば、サノレックスは私も使う価値ありだと思います。ただし実際に処方してもらうまでが超大変ですが…。

もらえる条件がきつい

サノレックスはあなたが病院で「サノレックスください」って言って「はいどうぞ」ってもらえるタイプの薬ではありません。肥満外来に行ったらまず最初に食事と運動のやり方の指導をうけます。ようは「まずは生活習慣 変えてから痩せてね」ってことです。

 

それで長い間 医者と話しあってダイエットしたのに効果がいっこうに出ない…。そうなった時に初めて医者から「サノレックス使う?」って話をもちかけられます。

 

ここでもまた条件が一つ。あなたのBMIが35より低かったらサノレックスもらえません。

BMI = あなたの体重(kg) ÷ あなたの(身長(m) × 身長(m))

です。

あなたの身長が160cmなら89.6kg以上じゃないともらえない。

155cmなら84kg 以上。150cmなら78.7kg 以上です。

 

副作用も強いし健康に悪いし、使ってもリバウンドするから医者もあんまり使いたがりません。神経に働きかけるタイプの痩せる薬って依存症も怖いですからね。

正しい使い方

ネットでも正しい飲み方をのせてる人がほとんどいないので私が紹介しておきます。お昼ご飯を食べる30分前に1錠だけ飲みます。

 

ご飯を食べすぎないように、あらかじめ飲んでおいて食欲を下げておくわけです。当たり前ですが、食事を食べる前に飲まないと意味ないですよ。基本的には1錠くらいで止めときたいところなんですが、どうしても効き目が薄いって時には医者に相談すればもう1錠 追加してくれます。

追加分は朝食の前に飲みます。夜は基本的にご飯食べないので意味ないです。サノレックスって一回飲んだら9時間は効くので夕食時までお腹すきません。夕食食べたらすぐに寝ましょう。

副作用もある

薬である以上 避けられないのが副作用。サノレックスにももちろんあります。私の務めている病院でよく聞くのが口の渇き、頭が痛くなる、心臓がバックンバックンするなど。心臓は怖いですね。

あとは不眠とかやる気が無くなるとか。意外なのが便秘です。サノレックスって自律神経と脳に作用するタイプの薬なのであちこちで妙な症状が出てきます。

 

これらの副作用が出るのは使った人の40%くらいです。安心できない数字ですね。4割は。たまに強く副作用が出てしまう体質の人もいるらしく、ひどい場合には幻覚とかけいれんが出てしまうことも。

 

あと、あんまりにも長い間 飲み続けてると次第に効き目が薄くなってきます。これってなんでかって、サノレックスの効果に対する耐性がついてきてしまうからです。

 

それで飲む量を増やすとこんどは依存症になってしまいます。こうなったら止めるに止められない。飲まないと禁断症状が出るようになってしまいます。でも、ネットでも薬局でも買えないのでそもそも依存が出るような量を飲むことって無いんですけどね。

そもそも個人では手に入らない

ちなみにサノレックスの一般販売は禁止されてます。使いたいのらなら医者から処方してもらう他ありません。麻薬に近い成分が入ってるので買うのもダメ。海外からの輸入も完全にアウトです。そんなリスキーなことしたとして食欲無くすしか効果が無いんだし、リバウンドもしていろんな意味でコスパ悪かったりします。

 

この記事の最初に「私も痩せる薬で痩せた」って言いましたけど、私が使ったのは漢方薬。食欲をおさえつつ、基礎代謝を上げるタイプです。1日の消費カロリーの70%は基礎代謝なのだから、代謝を上げるとすぐ痩せますしリバウンドもしません。

 

それにサノレックスと違って重い副作用もまずありませんし、漢方薬は「食欲を無くす」のではなく「食欲をおさえる働き」をしますので、基礎代謝が下がりづらくなります。これがどう違うのかは次の記事で説明しています。

次 → 痩せる薬② 基礎代謝を上げるタイプの痩せる薬はどんな効果があるの?